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群青の夜の羽毛布 本上まなみ
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内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
直木賞作家・山本文緒の小説を映画化した、本上まなみ主演のサスペンスドラマ。厳格な母親からの束縛を受けているさとるは、ある日大学生の鉄男と出会い、やがて交際を始める。しかし母の干渉がエスカレートし、さとるは心身共に追い詰められていく…。


思春期の少女の影  2003/5/25

大学の先生がムンクの絵「思春期」の解釈を述べる:
「少女の影は、子供時代の家族の庇護から離れる未来への怯えであり、不安であり、希望でもある。暗い牢獄の中で常灯を失くした人形のように...。」と、これは監督さん(「がんばっていきまっしょい」も大好き)の予告でもある。 ヒロインが図書館で見ていた絵だ。図書館は彼女にとって、唯一のシェルターだ。毛布と言えば、よく母親の過保護の
メタファーとしてよく使われるが、彼女にとって、家庭はけっして安らぎの場では
ありえない。 こわーい母親がいるからだ。スティーブ・キングの「ミザリー」を
彷彿させるような、ホラータッチだ。

その母親から彼と寝たと知らされ、クソババアと罵倒して家を飛び出す。
雨の中を走って、気がつくと図書館の前。まるで母胎回帰の如く。

24才とはいえ、父親の愛人のリストカットを目の前で見せられて以来彼女の成長は
止まってしまったのであろう。しかし、クソババアの一言で彼女はトラウマから脱する。
観客も鬼婆の呪縛から解き放たれる。その爽快感は「キャリー」のラストシーンに
匹敵する。 などと、書いてきましたが、けっしてホラー映画ではありませんよ。

「私たちが好きだったこと」で不安神経症を演じる夏川結衣もよかったが、
対人恐怖症という心の病める清楚なお嬢さん役に、透明感のある美しい人、
本上まなみがぴったりはまり役です。

ただ、TVでは暗い家の中とか、図書館前の木陰では、彼女の微妙な顔の陰影が
見にくくて残念。これからDVDで見る人は部屋を真っ暗にして見て下さい。
また、エンディングのテーマ曲鬼束ちひろの「茨の海」もいい。
映画を見てから、本上まなみを思い出しながら、原作を読み直すとまた泣けるよ





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